はじめまして。YK・コラボ株式会社 代表取締役社長の河合です。私は昔から、厳しいトレーニングはちょっと苦手でした。
だからこそ、「楽しみながらトレーニングができるものがあればいいのに」と考えて、試作したのが「スポトレク」の原型です。

本体はとてもシンプルで、5色のLEDと4桁の数字表示。
スイッチも5色あり、離れた場所に設置して、反応や得点・タイムで遊びながら体を動かせるようにしました。
そんなある日、あるお父さんの一言がすべてを変えました。
「これ、発達障害の子どもたちに、絶対にいいと思う。いろんな施設で試してもらったら?」
私は正直、「発達障害」について深く知っていたわけではありませんでした。
でも、その言葉に背中を押され、思い切って施設に声をかけ、試してもらうことにしました。
すると、思っていた以上の反響をいただきました。
「子供同士の交流ができ運動になる」「ビジョントレーニングとしてもすごく良い」といった評価をいただき、私自身も驚きました。
最初の形は、どこか昔ながらの機械っぽいものでしたが、せっかくなら以前から温めていたアイデアも組み合わせて、もっと多くの人が使いやすいものにしようと決めました。「子どもからお年寄りまで、誰でも楽しく体を動かせるものを。」
そんな想いから、今の製品づくりがスタートしています。
この製品のもう1つの原点は、認知症になった私の母との時間にあります。
母の症状が進み、私の名前や家族との関係もあやふやになってきた頃。
それでも、歌が大好きだった母に「歌のクイズ」を出すと、驚くほど反応が良かったんです。
「舟唄」を歌っているのは誰でしょう?
美空ひばりの曲は次のうちどれ?
そんな問いかけに、母は目を輝かせながら、必死に答えようとしてくれました。しかも正解率もかなり高い。
その姿を見て、私は気づいたんです。
「人は、自分の“好き”に関しては、思い出すことが苦にならないんだな」と。
だったら、好きなものを“ストライクゾーン”にしてあげれば、自然と脳も活性化するんじゃないか。
そして、それを誰でも簡単に作れるような「クイズ」にできたら……。
そう考えるようになりました。
そこから、いろいろな施設の方や専門家に話を聞いたり、本を読んだりしているうちに出会った言葉があります。
それが「デュアルタスク(Dual Task)」。

「身体を動かしながら、同時に頭も使う」という考え方で、まさに私が思い描いていたものと一致していました。
この言葉をそのまま、私たちの製品名にすることにしました。
母との体験から始まり、たくさんの学びを経てたどり着いた一つの答えです。

「スポトレク」で使っていた5色のスイッチに、誰でも簡単に4択クイズを作れるソフトを組み合わせたらどうだろう?
そんな発想から、「デュアルタスク・カラータッチ」は誕生しました。
頭を使いながら、同時に体も動かす。
しかも、自分の得意なことや好きな分野(ストライクゾーン)を活かすこともできるし、逆に苦手な部分を鍛える使い方もできる。
この自由度の高さが、大きな魅力です。
さらに、指導に関わる方々からは、「今までのツールではできなかったことができる」といった声もいただいています。
アイデア次第で、どんな場面にも応用できるのがこの製品の強みです。

カラーボタンの配置も自由自在。
子どもたちの運動量に合わせた使い方や、高齢者のリハビリで可動域を調整したいときにも、個別対応ができます。
実際、スイッチを少し離れた場所に置いただけで「遊び」の感覚がグッと広がり、子どもから高齢者まで、自然に体を動かしてくれるようになります。
そして今回は、クイズだけでなく、もっとシンプルに楽しめる“遊びのゲーム”も開発しました。

2才~96才までが遊んだ 代表的なゲーム「ふうせんをつかまえて」の紹介ムービーです。
誰でもすぐに始められて、笑顔が生まれる。
そんなツールを目指して、今も改良を続けています。



